抗菌薬と抗真菌薬の違いについて

抗菌薬と抗真菌薬は名前が似ていますが、この二つには大きな違いがあります。

抗菌薬とは細菌による感染症に用いられるもので、細菌の増殖を抑え、死滅させる働きがあります。
細菌には腸内細菌など私たちの体に良い作用をもたらすものがある一方で、感染症の原因となる病原性のものも存在します。
病原性の細菌として代表的なものに、大腸菌やブドウ球菌、結核菌などが挙げられます。
これらの病原菌により食中毒や結核、破傷風や中耳炎などが引き起こされます。
治療法としては抗菌薬が有効で、それぞれの細菌に対応した様々な抗菌薬が利用されています。

一方、抗真菌薬とは真菌による感染症に用いられるもので、真菌の細胞膜合成を阻害したり破壊したりする作用があります。
真菌には糸状菌や酵母、カビが挙げられ、食品の発酵に欠かせないものとしても身近な存在です。
その反面、私たちにとって悪影響を及ぼす病原菌として、ミズムシに代表される白癬菌やカンジタ、アスペルギウスなどがあります。
これらの病原菌による感染症に抗真菌薬が有効で、外用薬や内服薬など様々なものが用いられています。

抗菌薬と抗真菌薬はそれぞれ個別の病原菌に対して作用するものですから、医師の指示に従って服用することが大切です。