セフェム系抗生物質とは

抗生物質とはさまざまな感染症の原因となる微生物の増殖を抑えたり死滅させたりする物質で、1929年に世界で初めて発見された抗生物質としてペニシリンが知られています。

その後、ペニシリンでは効かない微生物に適応する抗生物質の研究が進められ、現在では多数の物質が発見され系統分類が行われています。
その1つがセフェム系抗生物質です。

セフェム系抗生物質とはセファロスポリン、セファマイシン、オキサセフェムといった抗生物質の総称です。
セフェム構造と呼ばれる分子構造を共通して持っているため、この名で呼ばれています。

セフェム系抗生物質が初めて発見されたのは1948年のことで、治療に使われるようになったのは1960~1970年代にかけてのことです。
その後は研究開発が進み、1980年代以降は主力の抗生物質として幅広く利用されるようになりました。

セフェム系抗生物質はその開発時期に応じて第1世代から第4世代に分類されます。
第1世代はグラム陽性菌に対する適応が中心でしたが、第2世代以降はグラム陰性菌や嫌気性菌に対しても効果を発揮します。
なお、グラム陽性菌には肺炎球菌・ブドウ球菌・レンサ球菌などが、グラム陰性菌には大腸菌・インフルエンザ菌・セラチア菌などがそれぞれ分類されます。